タイトル見た瞬間、あー社会人になって就職したら俺も
{俺はいつまでこんな長時間働かないといけないの?」
って絶対に働いている間に、愚痴がでてくるだろうなって悟っちゃいました。
それならば、大学生時代に「長時間働かないとけない理由」を知って納得したうえで働いた方が
「仕事で精神も身体もボロボロになる可能性低くなるんじゃね?」
「ただ、毎日働かされているって思うことは少なくなるんじゃね?」
って思ったので読んでみようと思いました。
「僕たちはいつまでもこんな働き方を続けるのか?」書籍の紹介
「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」では、現在働いている人に向けて
「給料の決まり方、どうすれば高い給料がもらえるのか?」
などなどを、
- 経済学
- マルクスの資本論
をもとに資本主義構造などを明らかにしています。

経済学、マルクスの資本論なんか、固くて理解できん!から絶対読まん!
って思う僕ですが、この本はそれらを研究していた木暮太一さんが、
僕でも「うんうん」って思ってしまうくらい分かりやすく書いていて、何も知識がない僕でも理解できました。
僕はまだ働いていないのですが、(※記事修正後の今は、営業マンとして働いています笑)
「働く上でどのような職業のほうがコスパがいいのか?」
を参考にすることができたので、就活する前にこの本を読めてよかったと思っています。
そのため、この本は、
- 就活前の大学生
- 就活中で働く前の大学4年生など
も、とても参考になる本ではないかなと思います。
「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」の著者
木暮太一さんとは……
木暮太一さんは
慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フィルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。
一般社団法人教育コミュニケーション協会代表理事。
各業界No.1企業の実務経験に基づき、「分かりやすく伝える技術」を伝授する”伝える力アドバイザー”として各方面から好評を博し多方面にて活躍中。学生時代から難しいことを簡単に説明することに定評があり、大学時代に自作の経済学の解説本が学内で爆発的にヒット。現在も経済学部の必読書としてロングセラーになり、国内外の大学・専門学校で指定教科書として採用されている
引用:講演依頼.com
と様々な経歴があり、大学生時代に書いた「経済学の本」がロングセラーとなっております。
今回の本は著者 木暮太一が大学生時代に
経済学の古典「資本論」とお金の哲学を扱った世界的ベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」を深く読み込んであとに、この2冊の本の言いたいことは本質的に同じだと気付き、それをもとに書かれました。
1.僕たちの給料はなぜその金額なのか?
「僕たちの給料は、なぜその金額なのか?」
僕はこのような疑問をあまり持ちませんでした。なぜなら、仕事によって給料が決まっていると思っていたからです。

なんで頑張っても給料があがらないの?
給料の金額を決めるのはその人の努力量でも成果でもありません。
給料は「生きていくのにこれくらいのお金がかかるから、その分を給料として渡そう」つまり、みなさんが明日も同じように働くために必要なお金という意味なのです。
給料は、マルクス経済学でいう「労働の再生産コスト」らしいです。
だから、「明日も同じように働くための必要なお金」と意味づけられているんですね。

いや、もうそんな人として扱われていないやん。
働いてもらっている社員をどう思ってんねん。
「なんでやねん。そんなん…….」っていう感情もでてくるかもしれません。

しょうがないやん、お前の労働力は商品やもん
会社員は会社からお金をもらって、会社のために働いています。
これはつまり「自分の労働力を売っている」ということです。
そう、私達が自分の時間をエネルギーを使って働く行為自体が「商品」なのです。
僕たちの労働力は「商品」なのです。
そのためその商品の価値が高いほど、給料が高くなります。
つまり、その仕事をするための必要なスキルを身につけるために、時間がかかるほど労働力の価値が高いとです。
だから、合格が難しい司法試験の通った弁護士は給料が高いのです。
2.僕たちは、「利益のために限界まで働かされる」
企業はあなたの労働力を買い取っています。
そして、その労働力を使って得られた利益はすべて「企業のもの」になるんです。
労働力の価値分だけお金を支払えば、その日に労働者にどれだけ仕事をさせるかは、企業の「自由}なのです。
企業は労働者から「一日働かせる権利」を買い取っているので、その範囲でできるだけ剰余余地価値を生み出せるよう、労働者を酷使します。
つまり、僕たちは自分の給料が上がるためではなく、経営者の給料が上がるために働かされているのです。

悲しい事実だと素直に思ってしまいました。

どんなに頑張っても、得られるものが変わらない社会の中で走り続けないといけないんやで。
ちなみに著者は大学の卒業パーティで「君たちはあと1週間で地獄に入る」と同窓の先輩に言われたそうです。
3.僕たちはが目指すべき自己内利益の増やし方
年収・昇進から得られる満足感から肉体的・時間的労働や精神的苦痛を引いたものを自己内利益としたとき、自己内利益を増やす方法は2つあります。
① 満足感を変えずに、必要経費を下げる方法
② 必要経費を変えずに、満足感を上げる方法
例えば、
- 精神的プレッシャーを受ける仕事
- 常に集中力を必要とする仕事
精神的エネルギーを補充しなければならないため他の仕事に比べて気晴らしが必要となります。
そのため、必要経費となる気晴らし代を支払うために、給料は高く設定されます。
しかし、給料が高くなり満足感になったとしても、精神的プレッシャーが多ければ結果的に自己内利益は少ないままです。
つまり、給料が増えても幸せ、幸福度が増えていないということです。
「じゃあ、どうすれば自己内利益増やすことができるのか?」
それは、自分に合った精神的、肉体的苦痛が少ない仕事を選べばいいのです。
精神的、肉体的苦痛が少ない仕事を選べば必要経費というものが下げることができ、仕事への満足度が上がるということです。

営業だいすきでっせえ
という人もいれば、営業のような仕事は「つらい」と感じる人もいます。
そのため、営業が好きな人が営業の仕事をやれば、精神的苦痛が少ないため自己内利益が高いまま働けるってことです。
これらからは僕たちは、世間相場よりストレスを感じない仕事を選ぶことが重要です。
そのためにも、自分が人よりもストレスを感じない、楽しいと思えるような仕事を見つけることができたらいいなと感じました。
4.資産を生かして稼げる仕事を選ぼう
もし2倍働いて2倍の給料を稼ぐことができたとしても、その次の年も同じだけ労力を費やさなければ給料は維持できません。
これはいつもゼロから頑張って稼ぐ働き方です。
しかし、ゼロから頑張って稼ぐのではなく、「労働力の価値を使って稼ぐこと」を意識すると労力を変えずに年収を上げることができます。
そのためには、知識や経験、スキルなどの自分が「積み上げてきたもの」の労働力の価値を引き上げてくれる給料の「土台」というものが大事になります。

その場でしか通用しない労力よりも数年間に渡って意味がある労力をした方がいいというとやで。
そのための考え方として、労働力の価値を積み上げていけば、土台ができ給料の基準金額を上げることができます。
「じゃあ、どうすれば土台をつくるのか?」というと、
「自分の労働力を消費せずに、投資しながら働くこと」です。
投資しながら、働くということ。
「今日の仕事が今日で終わってしまう」、それは労働力を消費しているということになります。
それでは、なにも将来に積み上げを生みません。
将来に積み上げを生むよう、給料を上げようとするには、
「自分の労働力を消費せずに投資することできる、資産を生かして稼げる仕事を選ぶべきです。」
例えば、会計の知識や営業力、その業界で成功するための必要な人脈力などは賞味期限が長い知識、経験です。
なぜなら営業力は、保険会社・金融機関・証券などのそれぞれの業界で必要となるからです。
そのため、営業の仕事というのは、資産を生かして稼げる仕事なのです。
労働力の価値を上げる
さらに、自分の資産として積み上げる知識、経験は賞味期限が長いことに加えて身に着けるの大変で、時間がかかるものであれば労働力の価値は上がります。
その仕事に必要な知識、技術・経験を地道に積み上げて、他の人が同じことを身につけようとすると、長い時間と費用が掛かるような資産を身につけておけば、土台ができるのです。
逆に英検3級、簿記三級などは取得するのが簡単なので、持っていても意味がありません。
なんでもいいからとにかく資格を身に着ければいいってわけじゃなってことですね。
「資産を作る仕事をどれだけやったか?」
それが重要だということですね。
【書評・要約】僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?まとめ
「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」を読んだまとめとして、
- 給料とは「明日も同じように働くための必要なお金であり、労働力は商品」ということ
- 「自分の給料が上がるためではなく、経営者の給料が上がるために働かされている」ということ
- 「自分に合った精神的、肉体的苦痛が少ない仕事を選べば、自己内利益を増やすことができる」ということ
- 「自分の労働力を消費せずに投資することできる、資産を生かして稼げる仕事を選ぶべき」ということ
などなど、を紹介しました。
僕自身、この本に出合えなかったら、無駄に何も考えずに働いていたと思います。
そのため、働く前にこの本を読めたことは、とてもよかったなと思います。
「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」の本書では、より詳しく分かりやすく紹介されています。
もっと詳しく知りたいと思う人はぜひ読んでください。
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